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■みどり 95号
●巻頭言

『年頭にあたって』



 新年明けましておめでとうございます。
 会員の皆様には、健やかな新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。 昨年暮から東北、北陸地方を中心に襲った記録的な豪雪は、各地で多大な被害を被っております。被災者の方々には心よりお見舞い申し上げますとともに、一刻も早く安心して過ごせる日がきますことをお祈りする次第でございます。

白岩 常志
東急建設株式会社
災害防止協力会会長

 さて、昨年1年間(平成17年1月から12月)は21件の労働災害が発生しました。前年(平成16年)の39件に対して21件という、ほぼ半減に近い件数となりました。これは墜落・転落災害が大幅に減少したことがあげられます。墜落・転落災害をなくそう、繰り返し災害を撲滅しようという東急建設、災害防止協力会、そして会員の皆様が常時訴えてきた成果であると思います。そして、年2回行ってまいりました全国安全巡視、トレーナー会の発足と実践、さらにはマイスター制度の導入など、東急建設のご指導と会員皆様方のお力添えの結果であると感じております。
 私たちの仕事は危険と隣りあわせで行うという宿命を持っております。災害件数が昨年より減少したといっても、依然として労働災害を絶滅するまでには至りません。私たち事業者の使命として、安全で働く喜び感じさせる職場づくりがあります。その実現のためにも、魂のこもった安全衛生管理が非常に重要になります。
 事業者による安全管理の徹底の不可欠さは言うまでもありませんが、一人一人の作業員の人たちが自ら安全を確保する意識をいかに醸し出していくかが問われております。それは管理する立場、管理される立場というのを超えて、同じ職場で働く仲間が事故に遭うのを防ごうという気持ちを広げていくことだと思います。
 最後になりましたが、東急建設、会員の皆様の一層のご発展を祈念いたしまして年頭の挨拶といたします。
●ズームアップ

平成18年新年安全祈願実施
東急建設と災害防止協力会合同で『安全祈願』

東急建設株式会社と東急建設株式会社災害防止協力会が合同で行なっている恒例の「平成18年安全祈願」は、今年も1月20日午後3時より、明治神宮にて執り行なわれました。北風の吹く寒さ厳しいなかでしたが、幸い晴天に恵まれ、東急建設から山田社長、本村専務をはじめ幹部社員、災害防止協力会からは白岩会長を筆頭に副会長、相談役、本部役員、各支部長、副支部長、各支部青年部会長が参列し、新たな年の安全を祈願しました。
 山田社長、白岩会長が代表して記帳を行なった後、本殿において玉串を奉奠。続いて神楽殿にて工事の安全、東急建設と災害防止協力会、関係各位の繁栄を祈願し、滞りなく本年の「安全祈願」を終了しました。
 安全祈願を終えた午後5時30分より、東京・渋谷エクセルホテル東急に会場を移して新年の懇親会がもたれ、安全祈願に参列した関係者など大勢が参加されて、なごやかに歓談されました。




平成17年度第2回災害防止協力会本部安全巡視全国19作業所で実施
「(仮称)切畑1号トンネル工事」作業所
 無事故・無災害に「マンネリに陥ることなく継続を」と期待


平成17年度の第2回災害防止協力会本部安全巡視は、11月10日の首都圏「美しが丘2丁目・小黒49」「赤田6街区」の現場を皮切りに、12月15日の首都圏「鶴巻(土木)」「杉田(土木)」まで、全国19カ所で実施した。この安全巡視には東急建設鰍フ本社・各支店、災害防止協力会本部・各支部および事務局から参加し、各作業所での安全の取組みをつぶさに巡視した。

うち11月24日、25日の両日で行った大阪支店「(仮称)切畑1号トンネル工事」作業所(水島正信所長)での安全巡視には、東急建設活タ全環境品質部・浅賀哲行部長、大阪支店安全環境品質部・深井博担当部長、大阪支店土木部・田井幸夫総合所長、災害防止協力会大阪支部から松本勲支部長、中村護副支部長、そして本部からは橋晃副会長、塩原睦彦総務部会副部会長、小松茂事務局長の総勢8名が参加した。


工事概要・安全対策について、水島所長などがら事前の説明がされた。

火薬の保管は厳重を極める。


切畑1号トンネルの安全巡視に参加した皆さん。
(仮称)切畑1号トンネル工事は、和歌山県田辺市本宮を通る国道168号線の高規格化道路改築工事の一環で行われているもので、施工延長624メートル、東急・東亜・初島の3社JVで工事に当たっている。当日は水島所長、増田語工事課長から工事概要、安全対策などについて説明を受けた後、現場を巡視。重機や火薬を扱う作業での安全管理、夜間作業やトンネル内の空調など作業環境、発破や重量車輌運行にともなう騒音など近隣対策等々、活発な応答があった。巡視後、作業に当たっている協力会社の泉組、沖崎組の現場代表者も加わり、意見交換を行ったが、全体的に整理整頓が行き届いた作業環境に、巡視した参加者から「毎日、繰り返しが多い作業になるだろうが、マンネリに陥ることなく、最後まで無事故・無災害で竣工されることを期待します」(橋副会長)との感想が寄せられた。浅賀部長からは「無事故・無災害は日々の自覚と安全教育が要となります。作業者の健康管理にも留意されて、事故・災害ゼロの記録を続けていただきたい」との期待が述べられた。


トンネル内をつぶさに視察。
狭い空間では重機を扱う作業に
は十分に慎重を期す。

山間部の工事になるが、意外
な近さに住宅があることから、
騒音対策には気を使う。


■合同施工改善検討会『新しい風』
第1回改善事例発表会
多様な「改善事例」報告に活発な意見


東急建設鰍ニ災害防止協力会は、合同施工改善検討会『新しい風』を発足して4年になるが、昨年11月29日、その取組みの成果の一環として「第1回改善事例発表会」を開催した。この発表会は、東急建設と協力会社との連携強化、共存共栄を目的として、一業者や個人レベルで持っているノウハウや創意工夫を共有化しようとの立場から実現に至ったもの。寄せられた改善事例報告は発表した12社13例をあわせて計42例におよんだ。


挨拶する白岩会長

祝辞を述べる山田社長
 当日は東急建設本社8階の会場に、主催者や12社の関係者をはじめ改善の実際を学ぼうと150人余が参集し、時間前から会場いっぱいの熱気に包まれた。主催者を代表して挨拶に立った白岩常志会長は、この発表会を次年度以降にも継続して「全国レベルのものへと発展させたい」と抱負を述べ、また来賓を代表して挨拶した東急建設・山田豊彦社長は、現場を体験した若い日のご自身のエピソードにふれながら、「自ら工夫して新しいものを創造することは、仕事を楽しくしてくれる」と語り、「皆さんと感性を共有している者として、発表会が実現できたことを嬉しく思う。この成果を現場で活かしてもらいたい」と激励した。


山田社長も率先して発表者に質問

改善事例を発表した12社13例の報告には、それぞれ質疑応答があり、活発な意見交換が行われた。終了後、発表者は東急建設・山田社長、災害防止協力会・白岩会長、自社の社長に囲まれて記念撮影。続いて和やかに懇親会が持たれた。
なお、発表された改善事例は表のとおり。

セッションT(鳶・土工部会 設備部会) (土木 鳶・土工会社)
防護柵控え端部固定の改善
白岩工業株式会社
元住吉二区作業所
高橋 俊秀
(建築 鳶・土工会社)
外部足場解体作業〈ロープ払しの作業手順の改善〉
株式会社 泰工務店 小野瀬 良一
(建築 鳶・土工会社)
ピットの水替えとケレン清掃の経費削減
大都建設株式会社 中山 道善
(住宅 大工会社)
リクルート宮崎台「新築工事における改善事例」
大都建設株式会社
リクルート宮崎台U作業所
石本 薫
(設備 電気設備会社)
現場から出るゴミを減らそう〜作業所の廃棄物低減対策
六興電気株式会社
白金台4丁目計画新築工事作業所
丸山 貴弘
(設備 衛生設備会社)
配管設備の漏水対策〜透明排水継手の採用
丸紅設備株式会社
東品川シーサイドプロジェクト新築工事作業所
岩崎 勉
(設備 空調設備会社)
吊り支持方法の改善〜
工期短縮、作業環境の改善、品質の確保
高砂熱学工業株式会社
キャノン目黒新研修所建設計画作業所
山中 弘光
セッションU(型枠部会 鉄筋部会) (土木 型枠)
壁コンクリート打継部型枠の改善
株式会社 鈴木工務店
中希望が丘作業所
佐々木 洋
(建築 型枠会社)
安全設備一時取外し作業での復旧について
有限会社 伊 興
(仮称)武蔵中山特別養護老人ホーム
新築工事作業所
鳥羽 保二
10 (建築 型枠会社)
T作業能率の向上
U躯体精度の向上(はつり原因の解消)
有限会社 蛯名建設
元石川大場地区10街区集合住宅新築工事作業所
蛯名 竜一
11 (土木 鉄筋会社)
目で見る作業手順
原田鉄筋株式会社
上落合作業所
野坂 元久
12 (建築 鉄筋会社)
スプライススリーブシステムを用いた
機械式継手施工の改善事例
梶原鉄筋工業株式会社
目黒駅東口プロジェクト作業所
久保 秀成
13 (建築 鉄筋会社)
地中梁配筋時二線メッシュ採用による無足場工法
野原産業株式会社
元石川大場地区10街区集合住宅新築工事作業所
佐藤 渉
発表風景から

東急建設・原田専務から表彰状を授与 和やかに懇親会がもたれた


12社13事例の発表者と所属会社の社長、東急建設・山田社長、白岩会長など一同揃っての記念撮影


■災防協活動報告
理事会・役員研修会・九州支部支部青年部会・環境発表会

【本部理事会】

17年度第3回本部理事会開催
事業計画の遂行状況を報告確認

 平成17年度第3回本部役員会・理事会が、本社・本部共催の安全祈願祭が行われた平成18年1月20日、本部役員と各支部長及び副支部長が出席して渋谷エクセル東急ホテルで開催され、事業計画の遂行状況の点検と確認を行いました。また、全国青年部会長会議も同日開催され、札幌支部から九州支部までの部会長が参加しました。


【本部研修会】

これからの建設業経営をめざし
初めての本部役員研修会を開催

10月24日、平成17年度第2回本部理事会議終了後、本部役員・理事と首都圏・鉄道支部役員合同の経営研修会が開催されました。本部役員研修は今回が初めての実施となり、褐嚼ン経営サービス 建設経営研究所の堀内啓介副所長による「企業を維持・存続させるための6つの成功原則」を聴講し、今後の建設経営について学びました。


【九州青年部会】

技術研究所の見学会を行い
東急建設の技術開発力を実感


 11月2日、九州支部青年部会の見学会が尾園浩範部会長以下7名の部会員が参加して、東急建設葛Z術研究所において行われました。杉野潔所長による研究所の概要の説明を受けたあと、大深度地下空間研究施設をはじめ東急建設が誇る実験施設などを見学しましたが、東急建設の技術開発力を改めて実感する技研見学会となりました。


【環境発表会】

第6回東急建設環境発表会に
災防協役員、会員多数が参加

第6回東急建設環境発表会が11月21日、武蔵工業大学横浜キャンパスで開催され、13事例の発表と環境経営についての特別講演がありました。開会にあたり、山田東急建設社長は「環境への配慮はまちづくりをする上で不可欠な要素となっている。現状に満足することなく、さらに改善に努めていこう」と挨拶されました。発表会には災防協から白岩会長はじめ多数の役員、会員が参加しました。
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