多様なニーズに対応した高品質な住宅を提供する時代に
現在は既存解体工事、掘削工事が終わり、基礎躯体工事に入っているが、今回のプロジェクトについて南部朋彦所長に伺う。

北島 靖総括所長 |
北島総括所長「この地域では、以前は東急関係の仕事が大多数だったのですが、今は広く多くのデベロッパーさんとお付き合いをいただいています。昨年の竣工実績はおよそ440戸、今年は470戸くらいの見込みです。
現在のお客様は、以前とはだいぶ違って品質やコストなどについて関心が高く、それだけ厳しいチェックが入ります。また近隣住民の皆さんとの関係にも気を使うことが多くなりました。とりわけ近年強調されているコンプライアンス(法令遵守)に関連して、住宅の品質保持や作業進行上、法を守ることはもちろん、近隣地域との関係で、行き違いのないようにしなくてはなりません。
設備関係の技術革新も日進月歩で、お客様の製品知識もかなり詳しくて、こちらが追いつかないこともあるくらいです。それだけにコスト、品質とも厳しく問われる時代となりました。
住宅のあり方も、吹き抜けにしたり、空調や床暖房を採用し、最先端のIT関係の設備が欠かせない、一方で省エネが言われたり…と、多様な時代のニーズにあわせることが求められます。また、若い世代が対象であれば、おしゃれで、現代的で、といったデザイン的な要素も不可欠です」
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ゼネコンに相応しい安全意識の向上に努める
北島総括所長「当総合事務所の基本方針としては、作業工程を見通した円滑な進行。作業の安全、品質保持、環境保全、工期内完成といったことを各作業所には厳格に意識してもらっています。
現在、作業所はおよそ10数ヵ所に分かれているので、全員がたびたび一堂に集まるのは困難です。したがって会議の持ち方としては、社員の場合、定例としては月1回、夕方から夜にかけて時間をとり、業務全般について打ち合わせをしています。協力会社の皆さんにも月1回、全所員が集まって災害防止協議会を開いてもらっています。その他、作業所ごとに安全大会をもっています。ただ大工さんについては、確保が難しいという事情もあって人員が不足がちです。そんなことから大工さんと基礎工事関係者には、ローテーションを組んで毎週1回集まってもらい、作業所の所長や主任を中心に会議をもっています。
現場の数が多く、分散しているというのが、この多摩地区総合事務所の宿命でもあり、大きなビルやマンションの現場とは異なり、会議や打ち合わせ、安全大会の持ち方などに工夫が必要です。朝、短時間ですばやくとはいかず、1日の仕事が終わった後に参加してもらうことが多くなります。しかも会議や集まりの回数が少ないことから、どうしても一定の時間をかけなくてはなりません。そんなことから、せっかく集まってもらうのですから、無駄のないように効率的な運営をこころがけて、必要なことに集中するようにしています。
作業遂行上、安全にかかわることとして一番重要なのは足場ですが、材料持ち込み請負でやっていることもあり、足場架設の自主点検が重要事項になります。その完了報告を必ず出してもらい、手落ちがないか点検するようにしています。
各作業所単位としては、朝礼や安全大会等で、各職人への安全指導の徹底をはかっています。また、安全パトロールも支部主催のものは開催されていすが、これを協力会社の安全意識向上のために、多摩地区協議会メンバーで、各作業所を月1回のサイクルで実施しようと、今年度より始めたところです。
現在は「直用体制」といって、工務店さんに一括して引き受けてもらうのではなく、社員がそれぞれの職種ごとに直接手配するというシステムをとっていますから、いわゆる一人親方が多くなっています。その職人さんたちに、労災保険に加入してもらう働きかけも大切な取組みです。加入してもらった一人親方には、シールを貼ってもらうなどのキャンペーンも行っています。
正直なところ、戸建て住宅の職人さんの安全に対する意識は、相対的に低いというのが実情です。職人さんはいくつものハウスメーカーさんの現場を経験しているのですが、中にはヘルメットを着用しないですむところもあり、東急にくるとヘルメットの着用は当たり前、安全帯の着用など、うるさく言われる。その意識のレベルから変えていかなくてはなりません。「東急はゼネコン」であり、それにふさわしい「安全対策は不可欠」という基本的なところからの教育が大事になっています」
東急ブランドのイメージアップのためにもいい仕事をしたい

高橋 豊所長 |
高橋豊所長(TKK荏子田作業所)「現在3年目を迎えた現場で、すでに入居者もいる中での作業となります。したがって近隣の皆さんへの気配りが大事で、とりわけ第三者被災は絶対に起こさないように注意しています。そして現場作業では、足場や開口部からの墜落・落下防止、そして高所作業での安全帯の着用を重点的に取組んでいます。
住宅の品質管理も大事です。すでに入居されている近隣の方がおられる場所での工事ですから、その方たちは住宅が建ちあがっていくプロセスを逐一目にするわけです。そこで住宅の品質に疑問をもたれることがあってはなりませんし、むしろ「この家を買ってよかった」と思っていただけるような、信頼と安心を与えられる仕事を心がけなければなりません。それは技術的なことばかりではなく、態度や言葉遣い、近隣の方への挨拶などでも、不快感を与えることがあってはなりません。現場の整理整頓や清掃、これは安全な作業環境を整えると同時に、近隣の方への迷惑を起こさない、好印象を持っていただくうえで大事なことです」
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小寺建司所長(リクルート宮崎台作業所)「完成時総戸数238戸のうち、私たちが担当しているところは元NEC(日本電気)の研究所があった区画です。その建屋の解体工事から始めて、いま整地の土木工事に入り、それと平行して住宅建築にも着手しています。近隣には学校や住宅があり、そんな関係で、騒音や交通安全などに、より一層の気配りが求められます。また東急以外にも数社が入って施工していますから、どうしても比較されます。ですから、工期内完成を大前提に、安全な作業、ていねいな施工、環境保全、近隣への気配りなど、多方面に手抜かりがないようにこころがけています。
このように気をつかう現場だけに、私たちとしては、むしろ東急のイメージアップ、東急ブランドへの信頼の増進にとって、いい機会にしたいと頑張っているところです」
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土屋公二主任(東急不動産松風台作業所)「お施主さんが、このエリア一帯の開発を手がけてきた東急不動産で、いわば東急のホームグラウンドともいうべきところですから、常にそうした目で見られているし、また、お客様の目も肥えています。それだけに私たちも競争意識をもって作業に当たっています。特に気をつけている点としては、目に付きにくいところで見落としはないか、手抜かりはないかということ。長い付き合いのある職人さんや最近入ってきた職人さんもいますが、技術を信頼しているということとは別の観点から、毎日、現場をまわり、声をかけ、見て歩くようにしています」 |
「安全確認」の意識が災害・事故防止の基本
安全協議会に集まった協力会社の代表者、世話役、職長さんたちに安全管理等について伺う。