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■みどり 88号
●巻頭言

共にサイクルを回そう


東急建設株式会社 取締役社長
山田 豊彦

 私は東急建設に勤めてきたなかで、ほぼ三分の一の時間にあたる約12年間現場を担当しました。そのときの様々な経験は、私にとって大切な財産となっていますが、残念なことに重大な労働災害も経験しています。被災された方やご家族をお見舞いしたり、警察署や監督署へ行って事故後の対応にあたった経験を通じて思ったことは、労働災害は「何件の事故があって、何人が怪我をした」であるとか、強度率・度数率といったような数字の面から捉えるべきものではなく、「現場の仲間の誰それさんが被害にあった」という観点から考えなければいけないということでした。被災された方が肉体的に痛く、辛い思いをすることは言うまでもありませんが、それにとどまらず、本人のみならず支え・支えられするご家族にも精神的な苦痛を与え、怪我の具合によってはその後の生活や、ことによると人生そのものを変えてしまうことになるかもしれません。そういったことが同じ職場の仲間や、自分自身に降りかかってくることになるのだということに気がつけば、現場での安全に対する意識は自ずから違ってくる筈です。

 現場での経験、その後の支店長や本部長としての経験などを通じて、安全とはスムーズな工事進捗から生まれるものだと私は結論付けました。安全に十分な配慮がなされている現場は概して生産性が高く、結果として利益がきちんと確保できて品質の良い物が出来るという「良いサイクル」が回っています。反面、工事進捗がスムーズでない現場の場合、必ずどこかに齟齬をきたすことになるのを見てきました。私たち東急建設は工事全体を通じてのスムーズな進捗がはかられるよう最大限努力します。しかし個別の工程・職種に関しては、当社の努力に加えて協力会社の皆さん自身による努力が欠かせません。共に力を合わせ、この「良いサイクル」を回して行きましょう。それが私たちが共に、この業界の中で勝ち残って行くために最低限必要なことなのです。
 

●年頭の挨拶
時代に即した変化を目指す


東急建設株式会社
災害防止協力会
会長 白岩 常志

 新年明けましておめでとうございます。
 会員の皆様には、健やかな新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
 21世紀に入り3年が経過しましたが、わが国の経済状況は重い雲行きの中で停滞をしております。
  昨年には景気の低迷が底を打ちつつあるとの観測、報道がなされ、また12月の日銀短観で日本経済は回復基調になっていると発表されました。しかしながら、私たちの建設業界には依然として明るい指標は示されておらず、今年が建設業にとって正念場になるという声も聞こえてきます。
  私たち災害防止協力会の会員は、東急建設のご指導とご鞭撻のもとに厳しい状況を一つ一つ乗り越えてまいりました。その間の会員各社の知恵と汗がにじむ大変な努力は、会員各社にとって大きな力量を生み出していると考えています。これを糧にさらに経営革新を積み重ね、お互いに切磋琢磨していけば、活路も見出せていけるのではないでしょうか。

 ご案内の通り、東急建設は昨年10月に、新生、東急建設としてスタートいたしました。私たち協力会社は、東急建設の方針と施策を十分に理解して、東急建設が目指す真の優良会社を実現するために一丸となって力を傾注していく責務があります。それがまた、私たち協力会社の繁栄にもつながってくるものと信じています。
  さて、昨年1月から12月までの労働災害の発生状況についてですが、一昨年は34件の災害が発生したのに対して、昨年は30件という結果となりましたが、依然として墜落、転落災害を中心に繰返し災害が後を絶っておりません。災害防止のためには事業者と作業員、作業員同士の間の風通しが良くなくてはなりません。災害防止協力会として、そのことも念頭において今後の活動を進めてまいりたいと考えています。
  私は昨年5月の本部定期総会で会長に選出され、その責務を果たせることができるかどうか心もとない思いがしておりましたが、副会長をはじめ役員、会員の皆様が力いっぱい盛り上げてくださり、何とかこの年頭の挨拶を記すことができることになりました。
  特に本部理事会、各部会では活発な意見が交わされ、災防協活動が新しく変わりつつあるという感じを抱いています。
  今後とも災防協が時代に即してより良く変化していくために微力を尽くしていく所存ですので、会員の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
  最後になりましたが、東急建設、会員の皆様の一層のご発展とご多幸を祈念いたしまして、年頭の挨拶といたします。

●ズームアップ 
東急建設と災害防止協力会共催の
     平成16年安全祈願祭を行う



 東急建設株式会社と東急建設株式会社災害防止協力会の共催による平成16年安全祈願祭が1月22日午後3時より、明治神宮において執り行われました。
 安全祈願祭には、東急建設から山田社長、南部専務はじめ役員、幹部社員の方々が、災害防止協力会からは白岩会長、本部役員、全国各支部長、副支部長、各支部青年部会長が参列しました。
 山田社長、白岩会長が代表して記帳を行った後、本殿において玉串を奉奠しました。引き続いて神楽殿に移り、工事の安全と東急建設と災害防止協力会、関係各位の繁栄を祈願しました。
 安全祈願を終えた午後5時半より、渋谷エクセルホテル東急で新年懇談会が開催されましたが、今年は各支部から副支部長も参加し、山田社長はじめ役員、幹部社員の方々、本部、支部役員の懇談の輪が広がりました。 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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